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電子レンジは、「マグネトロン」という機械から周波数2,450メガヘルツという電波(マイクロ波)を出します。この電波は、1秒間に24億5千万回も振動しています。この電波があたった水の分子は、電波(マイクロ波)によって揺り動かされます。

さて、その電子レンジの中に水を入れたらどうなるか、知っていますか?
水が温まってお湯になりますよね?下の絵を見てください。

これは、液体のときの水の分子の様子なのですが、水の分子がバラバラになっています。水の分子どうしのつながりが弱いため、ここにマイクロ波があたると、水の分子は揺り動かされ、自分のまわりにある水の分子とぶつかり合うようになります。このぶつかり合うエネルギーがまさつ熱となり、水の温度が上がるのです。では、氷の場合はどうでしょう?下の絵を見てください。

氷の場合、水の分子がきちんと並んでいますね。そのため、マイクロ波によってひとつひとつの水の分子は揺り動くのですが、きちんと並んだ状態がこわれるにはたくさんのエネルギーが必要になるので、しばらくの間は何も変わらず、氷のままなのです。
【参考】
冷凍食品を解凍するときは、冷蔵庫から出したらすぐに電子レンジに入れてください。もし、冷凍食品の一部が溶けて水になっていると、その部分だけが早く熱くなってしまって、煮えてしまいますよ。

 



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