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鉛筆の芯は、「グラファイト」と呼ばれるものからできています。
この「グラファイト」というのは、下の図のように、炭素原子が正六角形のつながりになるように平面上にきちんと並び、それが層状に重なった構造をしています。
電子レンジは、「マグネトロン」という機械から周波数2,450メガヘルツという電波(マイクロ波)を出しています。
この電波は、1秒間に24億5千万回も振動しています。さて、「グラファイト」にはその平面上を自由に動ける電子があり、その電子はマイクロ波によって激しく動かされます。
このように、マイクロ波によって高いエネルギーを持った電子は、動きが活発になってグラファイトの表面から飛び出してしまいます。
その飛び出した電子は、まわりにあるガスとぶつかり、電子の持っていた高いエネルギーはまわりのガスに引き渡されます。
このガスが受け取ったエネルギーを放出するときに、光(火花)を出すのです。
このような炭素材料には、「グラファイト」の他に、炭素原子の六角形のつながりが球状になった「フラーレン」、筒状になった「カーボンナノチューブ」などがあります。
これらのさまざまな特性を生かした研究開発が広く行われています。
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【注意】
家庭用電子レンジは、食品の調理のために使うものですので、
上記のような実験には使用しないでください。 |

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