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試 薬 の 日

3月9日は「試薬の日」

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宇田川榕菴先生

日本で初めて “ 試薬  という名称を考案したのは、幕末の津山藩医で蘭学者であった「宇田川榕菴(うだがわ ようあん)」(1798年~1846年)です。
榕菴の生誕日に因み、一般社団法人日本試薬協会は 3月9日「試薬の日」に制定しました。


日本試薬協会では「試薬の日」を通じて、試薬の「適正な管理と正しい使用」に関する啓蒙活動を行っています。


日本と試薬の出会い

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宇田川榕菴は、約50種類の試薬の製造方法が記されている著書『舎密試薬編(せいみしやくへん)』の中で、それまで日本になかった “ 試薬 ” という言葉を用いました。
その後にイギリスの化学者ウィリアム・ヘンリーの化学書を翻訳し出版された『舎密開宗 (せいみかいそう)』(1837年)も、日本で初めて近代化学を紹介した書と言われており、試薬の使用例や注意点などが記されています。

  • 「舎密(せいみ)」とは「化学」を意味するオランダ語「chemie」の音訳です。

今に残る化学用語

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宇田川榕庵が化学書を翻訳する際につくり出した造語には「試薬」のほかに「酸素」「水素」「窒素」「炭素」といった元素名や「酸化」「還元」「分析」などがあり、現在もなお用いられています。
コーヒーを「珈琲」と表記したのも榕菴が最初だとされています。