国産ウシ由来細胞培養用血清 NeoSERA®
㈱ジャパン・バイオメディカルの国産ウシ由来細胞培養用血清NeoSERA®は、医薬品・再生医療等製品向け原材料として開発された100%国産の細胞培養用ウシ多血小板血漿・血小板溶解物由来血清です。
特長
- 再生医療等製品への対応
厚生労働省 生物由来原料基準の規定を満たし、PDMA再生医療等製品材料適格性確認書を取得。
- 安全性・安定性
- 国際獣疫事務局(OIE)にて国際的な牛海綿状脳症(BSE)の安全性格付けの最上位である、「無視できるBSEリスク」の国と認定された日本が産地。
- 専用牛舎にて獣医による定期的な健康確認を受けた少数の成牛を採血し、得られた血小板溶解物を一度プールした上で分注製造することでロット間差を最小限化。
- 製造工程の多くが閉鎖系でコンタミネーションのリスクが小さい。
- ウイルス不活化を含む滅菌のため30kGy以上のγ線照射実施(ウイルスクリアランス試験実施済)。
- エンドトキシン値がFBSと比べて極めて低値。
- 品質管理
NeoSERA®は、以下の項目を含む品質検査を全ロットで行っております。検査証明書(例)をご参照ください。
- ウイルス試験(Bovine virus diarrhea:BVD、Bovine herpesvirus-1:IBR、Bovine parainfluenza-3:PI3)
- エンドトキシン濃度(<1.0 EU/mL)
- マイコプラズマ否定試験
- 無菌試験
- 一般生化学的検査
- 性能
間葉系幹細胞(ヒト骨髄由来・ヒト脂肪組織由来・ヒト臍帯由来・ヒト羊膜由来)、その他、株化細胞においてFBSと同等以上の増殖性で、培養期間の短縮、培地交換頻度の減少による低コスト化を実現。
アプリケーション (細胞形態、増殖性) については、パンフレットをご参照ください。
間葉系幹細胞(MSC)の培養について
- 培養準備
- 培地
基礎培地(α-MEM with L-Glutamine and Nucleosides等)+~10% NeoSERA®
(使用前に室温~37℃に暖めてください) - 培養容器
一般的な組織培養用のデッシュ・フラスコ - 培養用機器
CO2インキュベーター(37℃、5%CO2)
- 培地
- 培養の手順
- 細胞播種
組織培養用のデッシュ・フラスコに3~6×10^3/cm^2の密度での播種を推奨します。 - 細胞継代
PBSにて洗浄後、細胞分散用酵素溶液としてトリプシン/EDTA溶液にて浮遊させ、遠沈操作の後、継代してください。FBSと比較し、短時間で細胞が浮遊します。
- 細胞播種
- 保存
- NeoSERA®の保存
使用直前まで凍結保存ください(-20℃以下)。 - NeoSERA®の解凍
2~8℃でゆるやかに解凍することを推奨しますが、やむを得ない場合は室温~37℃で解凍することもできます。解凍後、当日中に培地添加または、再度-20℃以下にて分注保存下さい。
NeoSERA®の解凍により沈殿物が生じた場合、遠心あるいは0.22µmフィルター操作により除去して下さい。
凍結・解凍の繰り返しは避けてください。
- NeoSERA®の保存
- 注意
- NeoSERA®は解凍により沈殿物が析出することがありますが、製品の品質には問題ございません。
- 初代培養からのNeoSERA®使用を推奨します。
- FBSで培養中の細胞をNeoSERA®へ変更する場合は以下の馴化操作を推奨。
※馴化操作(3継代程度)FBS:NeoSERA®の混合比率を 75%:25% → 50%:50% → 25%:75%と段階的に変化させる。
馴化の際、細胞増殖が速くなった場合も継代時の播種密度は大きく変更せず、細胞をよく観察し適切なタイミングで継代ください。
製品一覧
製品番号 | 製品名 | 包装 | 保存温度 | 詳細 |
---|---|---|---|---|
49024-30 | 細胞培養用血清NeoSERA® | 500 mL | 冷凍 |
NeoSERA®は研究用として販売しております。動物由来原料であることによるウイルス及びその他感染性因子による潜在的危険性を認識し、購入者の責任の下で使用してください。
製造元の承認を得ずにNeoSERA®の再販・譲渡、再販・譲渡のための改変、商用製品の製造、ヒト・動物の医薬品・再生医療用途に使用することは禁止されています。
パンフレット
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