モレキュラーシーブ
モレキュラーシーブとは結晶性ゼオライトであり、アルミノケイ酸塩質の結晶材料です。
触媒や乾燥剤、吸着剤、イオン交換体として用いられており、工業プロセス等の用途で実用化されています。下記に示したような特長を持ち、最近では環境改善材料や磁気、光、あるいは電気的機能材料として多くの分野で研究が行われています。また、従来から行われている脱水や溶媒の蒸留、ガスのトラップなど、数多くの用途に利用されております。
当社では、「モレキュラーシーブ (3A, 4A, 5A, 13X) 1/16 (ペレットタイプ)」をご用意しております。
製品一覧
製品のご購入に当たっては、「試薬のご購入とご使用に際して」をご参照ください。
吸着剤の種類
タイプ |
吸着され得る分子 |
吸着されない分子 |
代表的な用途 |
3A |
H2O, NH3, He |
CH4, CO2, C2H2, O2, |
クラックドガス、エチレン、ブタジエン、エタノール等の 乾燥 |
4A |
H2S, CO2, C2H6, C3H6, C2H5OH, C4H6 |
C3H8, コンプレッサー油, |
天然ガス、溶剤、 液相飽和炭化水素の乾燥 |
5A |
n-パラフィン,n-オレフィン, |
iso-化合物, 四員環化合物 |
ナフサ、ケロシンから |
13X |
iso-パラフィン, iso-オレフィン, |
(C4F9)3N |
脱硫、乾燥、水分とCO2の 同時除去 |
3A, 4A, 5A, 13Xは吸着孔径を表しており、それぞれ3Å, 4Å, 5Å, 10Åです。
吸着孔径は3A<4A<5A<13Xの順ですので、例えば3Aに吸着される分子は、4A、5A、13Xの全てに吸着されます。
また、1/16はペレットの直径を表しており、約1.6 mmとなっています。
保管上の注意
モレキュラーシーブは空気中の水分を容易に吸着するため、密栓の上、水分を避けて保存してください。
乾燥方法
静置法
① 有機溶媒500 mLにモレキュラーシーブ50 gを加える。
② ときどき攪拌しながら24時間放置する。
カラム法
この方法は静置乾燥より強力であり、時間もかからないが、水分含量の多い溶媒や極性溶媒など乾燥しにくい溶媒の乾燥には、前もって静置乾燥を行うことをお勧めします。
① モレキュラーシーブ250 gをカラム(カラム:25×600 mm)に充填する。
② 乾燥したい有機溶媒を流す。
③ 流速2~3 L/hr.に調節する。
④ 初留250 mLは除去する。
⑤ 初留後の溶媒を分取する。
再生方法
モレキュラーシーブは容易に再生して、繰り返し使用することができます。なお、モレキュラーシーブには1~2%の水を含んでいますが、通常の使用には差し支えありません。
① 使用済みモレキュラーシーブを多量の水またはエタノールで洗浄する。
② 200~250℃で1~2時間乾燥する。
③ デシケーター等で放冷する。
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