標識体導入試薬

本製品は、岐阜大学 名誉教授、愛知工業大学 教授である北出幸夫博士らによって開発された、核酸への標識体導入試薬です。

特徴

  • 核酸オリゴマーの任意の位置へ容易に導入可能
    核酸自動合成装置に本製品(CPG樹脂試薬またはアミダイト試薬)をセットすることにより、両末端部あるいは非末端部の任意の位置に、エチニル基を有するベンゼン骨格が導入された核酸オリゴマーを容易に合成できます。
    <本製品を用いて合成した標識体導入用RNA>
  • クリック反応により効率的にポスト修飾が可能
    本製品を用いて合成した核酸オリゴマーはエチニルベンゼン骨格を有しているため、有機アジド化合物とクリック反応を行わせることにより、効率的かつ容易にポスト修飾が可能です。
    PET法に用いられる標識元素で標識した有機アジド化合物とクリック反応を行わせれば、核酸オリゴマーを容易にPET標識することが可能です。
  • 機能性分子結合型RNA分子の細胞導入が可能
    アジド基を有する機能性分子(疾患細胞を認識する糖類など)を用いてポスト修飾を行うことで、機能性分子を介してRNA分子を容易に導入可能です。
     

※各製品は、核酸自動合成装置 ABI3900 に対応した試薬瓶に小分けされております。
Expedite・MerMade・Polyplex・AKTApilot などの合成装置に対応した試薬瓶でのお届けも可能です。詳細は弊社 営業または販売店までお問い合わせください。

アプリケーションデータ

従来、核酸オリゴマーを用いてクリック反応を行わせる際には、リガンド(TBTA)の添加が必要でした。
本製品を用いて合成された標識体導入用RNAでは、リガンド(TBTA)を使用せずに、穏やかな条件で短時間に反応が進行するため、半減期の短いPET用標識元素を用いたポスト修飾が可能です。

製品一覧

アミダイト試薬
製品番号 製品名 保存温度 規格 包装 詳細
05814-67 3-((ビス(4-メトキシフェニル)(フェニル)メトキシ)メチル)-5-エチニルベンジル(2-シアノエチル)ジイソプロピルホスホロアミダイト 冷凍 核酸合成用 250mg

・「法律」,「SDS」,「在庫」など詳細情報は、[Cica-Webで確認]ボタンをクリックいただきご確認いただけます。
試薬のご購入とご使用に際して

パンフレット

標識体導入試薬

参考文献

  • Shiraishi, T., Kitamura, Y., Ueno, Y., Kitade, Y., Synthesis of oligonucleotides possessing versatile probes for PET labelling and their rapid ligand-free click reaction, Chem. Commun., 47, 2691-2693 (2011)
  • Noguchi, S., Mori, T., Hoshino, Y., Maruo, K., Yamada, N., Kitade, Y., Naoe, T., Akao, Y., MicroRNA-143 functions as a tumor suppressor in human bladder cancer T24 cells, Cancer Lett., 307, 211-220 (2011)
  • Ren, Q., Tsunaba, K., Kitamura, Y., Nakashima, R., Shibada, A., Ikeda, M., Kitade, Y., Synthesis of ethynylbenzene-substituted glycol as a versatile probe for labeling oligonucleotides, Boorg. Med. Chem. Lett., 24, 1519-1522 (2014)
  • Kitamura, Y., Ueno, Y., Kitade, Y., Unit 4.59. Synthesis of acetylene-substituted probes with benzene-phosphate backbones for RNA labeling, Curr. Protoc. Nucleic Acid Chem., 57, 1-15



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