電気泳動用銀染色キット Silver Stain KANTOⅢ
シルバーステイン KANTO Ⅲは、ポリアクリルアミドゲル電気泳動後のタンパク質や核酸を染色できる銀染色キットです。
シルバーステイン KANTO Ⅲ
特徴
- 簡便、短時間
CBB染色したゲルもバックグラウンドを脱色後、本試薬で再染色できます。
泳動終了後から現像まで約1時間で検出できます。
切り出し後、質量分析用の試料も約20分で調製できます。
- 高感度
タンパク質・核酸(PAGEのみ)ともに数ngまで検出できます。
- 低危険性
水酸化ナトリウムおよびアンモニア水を使用しておりませんので、爆発性のある銀アミドを生成する危険性がありません。
- 染色後の質量分析に対応
グルタルアルデヒドを使用しておりませんので、染色後の切り出したゲルから、洗浄液(別売)で簡単に脱銀でき、質量分析に用いることができます。
キット構成
品名 | 主成分 | 容量 | |
---|---|---|---|
A | 増感原液 | ジチオスレイトール | 200 mL × 1 |
B | 染色原液 I | 硝酸銀 | 200 mL × 1 |
C | 染色原液 II | けいタングステン酸 | 200 mL × 1 |
D | 現像原液 I | ホルムアルデヒド | 200 mL × 1 |
E | 現像原液 II | 炭酸カリウムナトリウム | 200 mL × 1 |
F | 現像停止液 | くえん酸 | 200 mL × 1 |
試薬調整
試薬液名 | 調製方法 |
---|---|
固定液 | メタノール:50 mL、酢酸:10 mL、脱イオン水:40 mLを混和 |
増感液 | 試薬A:5 mL、脱イオン水:95 mLを混和 |
染色液 | 試薬B:5 mL、試薬C:5 mL、脱イオン水:90 mLを混和 |
現像液 | 試薬D:5 mL、試薬E:5 mL、脱イオン水:90 mLを混和 |
現像停止液 | 試薬Fをそのまま用いる |
操作手順
手順 | 使用する試薬 | 時間 |
---|---|---|
固定 | 固定液 | 20 min |
増感 | 増感液 | 10 min |
洗浄 | 脱イオン水 | 10 min |
染色 | 染色液 | 10 min |
洗浄 | 脱イオン水 | 1 min × 2 times |
現像 | 現像液 | 5 - 10 min |
停止 | 現像停止液 | 10 min |
染色例
製品一覧
製品番号 | 製品名 | 保存温度 | 規格 | 包装 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
37937-96 | シルバーステインKANTOIII(電気泳動用銀染色キット) | 冷蔵 | 電気泳動用 | 1kit |
・「法律」,「SDS」,「在庫」など詳細情報は、[Cica-Webで確認]ボタンをクリックいただきご確認いただけます。
・試薬のご購入とご使用に際して
パンフレット
電気泳動用銀染色キット Silver Stain KANTOⅢ
取扱説明書
電気泳動用銀染色キット Silver Stain KANTOⅢ
シルバーステイン KANTO ゲル洗浄液 質量分析用
シルバーステインKANTO Ⅲで染色したタンパク質を、質量分析に用いる為の洗浄液です。
キット構成
試薬名 | 容量 |
---|---|
試薬A | 100 mL × 1 |
試薬B | 100 mL × 1 |
操作手順
手順 | 使用する試薬 | 時間 |
---|---|---|
ゲルの切り出し | - | 目的タンパク質のバンドを含むゲルを定法に従って切り出す。 |
脱銀 | 本製品混合液 | 試薬Aと試薬Bを等量混合した洗浄液にゲルを完全に浸し、15分間静置。 |
洗浄 | 脱イオン水 | 洗浄液を捨て、同量の精製水に代えて軽く攪拌し捨てる。 この洗浄操作をゲルが透明になるまで繰り返す。 |
試料調製 | - | 定法に従い、質量分析用試料を調製。 |
使用例
洗浄後のゲルを還元アルキル化、ゲル内トリプシン消化、ペプチド抽出、脱塩処理を行い、約250 ng のBSAの質量分析を行なった。
マトリックス:α-cyano-4-hydroxycinnamic acid
装置:MALDI micro MX (Waters)
製品一覧
製品番号 | 製品名 | 保存温度 | 規格 | 包装 | 詳細 |
---|---|---|---|---|---|
37940-96 | シルバーステインKANTO ゲル洗浄液 質量分析用 | 冷蔵 | 電気泳動用 | 1kit |
・「法律」,「SDS」,「在庫」など詳細情報は、[Cica-Webで確認]ボタンをクリックいただきご確認いただけます。
・試薬のご購入とご使用に際して
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