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HACCPに沿った衛生管理の義務化が開始

HACCP制度化について

2020年6月に食品衛生法が改正され、HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)に沿った衛生管理が制度化されました。施行から1年間の経過措置期間を経て、2021年6月より完全義務化となります。
HACCPとは、食品事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入等の危害要因を把握(Hazard Analysis)した上で、原材料入荷から製品出荷に至る全工程の中で、危害要因を除去または低減させるために特に重要な工程(Critical Control Point)を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法です。
今回は、関東化学で取り扱っている、食品衛生管理に役立つ製品を紹介いたします。

HACCP制度化について弊社発刊の学術誌「THE CHEMICAL TIMES」にて特集をしています。こちらも是非ご覧ください。

通巻253号 HACCP制度化と食品安全マネジメントシステム

衛生管理製品のご案内

微生物検査

食品製造における工程管理が正しく実施されていることを検証・監視するための手段として微生物検査があります。関東化学では、食品の品質や安全性を評価するための「衛生指標菌」、食中毒の原因となる「食中毒菌」の検査に使用する培地を各種取り揃えています。一般的な粉末状の培地以外にも、培地調製が不要な生培地やシート培地など、検査体制にあわせた製品をご用意しています。


微生物検査製品の詳細はこちら  →


 

食物アレルゲン検査キット

製造現場の衛生管理に使用可能な検査キットや食品中のアレルゲンを検査できるキットを各種ご用意しています。危害要因の予防のためにご活用ください。

  • ナノトラップEasy

    本キットはイムノクロマトグラフィー法の原理に基づき、ふき取り液や設備洗浄後のすすぎ水に含まれる食物アレルゲンを検査するためのキットです。前処理や抽出液が不要で、10分後に目視で結果が得られる簡易キットです。


    対応物質:卵、牛乳、小麦、そば、落花生、えび・かに、大豆


  • アレルゲンアイ®クイック Pluswab

    ふき取り部とイムノクロマトが一体となった形状のふき取り専用の検査キットです。ふき取るための綿棒や緩衝液は不要です。

    対応項目:卵、牛乳(カゼイン)、小麦

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この他にも、食品・原料中のアレルゲン検査用キット(イムノクロマト法、ELISA法、ウエスタンブロット法)をご用意しています。詳細は、お問い合わせください。

過酢酸製剤

過酢酸製剤は、過酢酸・酢酸・過酸化水素の混合液です。強い酸化力により、真菌や芽胞形成菌を含む多くの菌に対して殺菌効果があります。日本国内では、2016年に、食肉・野菜・果物の表面殺菌の食品添加物として認可されました。食品工場や調理器具のサニテーションへも利用されています。

<活用事例>
・野菜の表面洗浄
・器具やコンベアの清掃
・工場の床の清掃


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ATPふき取り検査

生物を含む多くの有機物に含まれるATP(アデノシン三リン酸)を汚れの指標として検査する方法がATPふき取り検査です。汚れの度合いを数値で得ることができるため、洗浄・清掃の管理に活用できます。誰でも簡単に測定でき、これから清浄度管理を始めるご施設にもおすすめです。

  • ルシパックA3 Surface

    キッコーマンバイオケミファ株式会社のATPふき取り検査はA3法を採用しているため、ATPだけでなく、ADP(アデノシン二リン酸)、AMP(アデノシン一リン酸)も含めて検査でき、高感度に検査することができます。

    ・10秒で簡単に衛生管理
    ・HACCP導入の土台作りにおすすめ
    ・作業従事者の衛生意識改善に最適


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