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お客様との関わり

関東化学は、品質保証体制の強化やお客様とのコミュニケーションの促進を通じ、信頼される製品の安定供給に努め、お客様の技術革新と社会におけるゆとりと豊かさの追求への貢献を目指しています。

関東化学 品質方針

私達は、化学薬品の製造会社として、様々な分野における先端技術の発展の一翼を担っていることを認識し、お客様が満足する製品を提供することによって、お客様の技術革新とゆとりと豊かさに寄与し喜んで頂くことを目指します。

スローガン

私達は、製品の品質維持・向上を図り、技術革新に貢献し、ゆとりと豊かさに寄与します。

活動方針
  1. ISO9001に基づく品質マネジメントを構築し、製品に適用される顧客要求事項への適合及び品質マネジメントシステムの有効性の継続的な改善を図ることにより、顧客満足の得られる製品を供給するとともに、社会的信頼を確固たるものにします。
  2. 製品に関係する法令・規制要求事項(当社が同意するその他の要求事項を含む)を遵守するとともに、製品に適用される顧客要求事項や当社固有の要求事項を満たすことの重要性を全従業員に周知します。
  3. 品質目標を定めて、目標達成のための取り組みを計画的に行います。その達成度等については定期的な見直しを行います。
  4. この品質方針は掲示物等で全従業員へ周知徹底し、自らの仕事の重要性を認識させ、全員で取り組みます。
  5. この品質方針はマネジメントレビューを通して見直すことにより適切性を維持します。

品質保証への取り組み

方針

当社は、化学薬品の製造会社として様々な分野における先端技術の発展の一翼を担っていることを認識し、お客様の多様なニーズに応え続けることによって、お客様の技術革新と社会におけるゆとりと豊かさの追求に貢献することを目指しています。
このため、ISO9001にもとづく品質マネジメントシステム(QMS)を品質保証の基礎とし、このシステムを有効に運用することによって、数万種類にもおよぶ製品の品質維持・向上に努めています。

品質保証体制

当社では、生産本部長がISO9001を基本としたQMSの最高責任者として全体を総括しています。統括品質管理責任者(品質保証部長)は、生産本部長を補佐し、QMSの確立・実行・維持を行います。具体的には、全社内部品質監査を主催するとともに、全工場の工場品質管理責任者(品質管理部門長)で構成される「品質管理責任者会議」を開催し、QMSに関する全体的な問題点の検討などを行っています。

また、製品の品質とその安定供給については、それぞれの工場が責任を持って対応しています。工場長はその責任者として自工場を適切に運営管理する責任と権限を有しており、工場品質管理責任者を指揮して工場QMSの維持・向上に取り組んでいます。

なお、QMSの基本はISO9001ですが、試験技術の高さが求められる検査部門は、ISO/IEC17025(試験所の能力に関する国際規格)によるQMSを導入しています。また、医薬品原薬製造プロセスではGMP(医薬品等の製造管理及び品質管理の基準)、臨床検査薬製造プロセスではISO13485(医療機器のQMSに関する国際規格)というように、それぞれの製品カテゴリーに求められるQMSを取り入れ、さらに高いレベルでの品質保証活動を目指しています。

品質保証活動

当社では、製品企画から製品の保管・出荷まで、事業本部・品質保証部・研究所・工場の各部門が有機的に連携することによって製品一つひとつの品質を確保しています。また、当社を取り巻く状況の変化(関連法規の改正等)に応じて製品設計の変更を適時行うとともに、お客様からのフィードバック(要望、クレーム、顧客満足度調査結果等)にも真摯に対応し改善につなげています。なお、クレームについては、当該工場以外の全工場に対しても、すべての情報を伝達し、水平展開を確実に実施しています。

品質保証活動

外部認証の取得

当社は、試薬業界の中でいち早く各種品質マネジメントシステムの導入を進めてきました。
これからも、これら品質マネジメントシステムを有効に運用することにより品質保証体制のさらなる強化に取り組み、顧客満足度の一層の向上を図ります。

適用規格 認証(認定)範囲 登録日 審査登録(認定)機関
ISO 9001 生産本部
全工場
試薬、電子工業用薬品、化成品の設計及び製造 1994.
10.14
ロイド・レジスター・クオリティー・アシュアランス・リミテッド(LRQA)
ISO 13485 ライフサイエンス部
伊勢原工場
生化学的検査用試薬・免疫学的検査用試薬・微生物学的検査用試薬及び関連製品の設計開発、製造及び販売 2005.
1.5
テュフズードジャパン
株式会社(TÜV)
ISO/IEC 17025 草加工場
検査部
JIS K 8001 試薬試験方法通則 附属書 JA.6 滴定用溶液
・JA.6.4 c) [5)を除く]
  0.01 mol/L ≦ EDTA2Na 溶液 ≦ 0.1 mol/L
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 e) [4)を除く] :一部変更 (濃度範囲の上限及び下限)
  0.05 mol/L ≦塩酸 ≦ 2 mol/L
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 f)
  0.1 mol/L 過塩素酸(酢酸溶媒)
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 g)
  0.02 mol/L ≦ 過マンガン酸カリウム溶液 ≦ 0.1 mol/L
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 l) 1)
  0.05 mol/L しゅう酸ナトリウム溶液
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 r) :一部変更(濃度範囲の上限及び下限)
  0.05 mol/L ≦水酸化ナトリウム溶液 ≦ 2 mol/L
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 ab) : [ 4), 5)を除く]
  0.1 mol/L ≦ 水酸化カリウム溶液 ≦ 1 mol/L
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 y)
  0.05 mol/L ≦ 硫酸 ≦ 0.5 mol/L
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 n)
  0.1 mol/L 硝酸銀溶液
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
・JA.6.4 n) : 一部変更(対象溶液種類)
  0.1 mol/L 塩化ナトリウム溶液
  試料採取:サンプリング業務標準(SO-EE-041)
2000.
10.20
公益財団法人
日本適合性認定協会
(JAB)
JCSS 草加工場 濃度
金属標準液(1000 mg/L)
金属標準液(100 mg/L)
非金属イオン標準液
有機化合物(混合)標準液
1994.
3.1
独立行政法人
製品評価技術基盤
機構 認定センター
(IAJapan)
伊勢原工場 濃度
pH標準液(第1種)
pH標準液(第2種)
1994.
3.1
ASNITE 草加工場 容量分析用標準物質 亜鉛
容量分析用標準物質 アミド硫酸
容量分析用標準物質 炭酸ナトリウム
容量分析用標準物質 銅
容量分析用標準物質 フタル酸水素カリウム
容量分析用標準物質 ふっ化ナトリウム
容量分析用標準物質 しゅう酸ナトリウム
容量分析用標準物質 塩化ナトリウム
容量分析用標準物質 二クロム酸カリウム
容量分析用標準物質 よう素酸カリウム
定量NMR用標準物質 1,4-ビス(トリメチルシリル)ベンゼン-d4(1,4-BTMSB-d4)
定量NMR用標準物質 3-(トリメチルシリル)-1-プロパン-1,1,2,2,3,3-d6-スルホン酸ナトリウム(DSS-d6)
2009.
11.2
独立行政法人
製品評価技術基盤
機構 認定センター
(IAJapan)

自己適合宣言

自己適合宣言

工業標準化法の改正により、JISマーク表示制度の基本的な仕組みが大幅に変更されました。最も大きな改正点は、「国による認定」から「民間の第三者機関による認証」に変更されたこと、および指定商品制が廃止され、事業者は「JISマーク表示」と事業者自らがJIS製品規格に適合していることを宣言し保証する「自己適合宣言」を自由に選択できるようになったことです。

当社では永年にわたり「JISマーク表示」を行ってきましたが、この改正を機に「JIS Q1000にもとづく自己適合宣言」に移行しました。JIS Q1000は、自己適合宣言の際の信頼性を確保するために制定された規格でありISO9001やISO/IEC17025の運用を推奨しています。当社は、これらの認証を取得して品質保証体制を整備していることに加え、過去50年以上にわたるJIS試薬の供給実績を踏まえ、原材料・製造設備・製造工程・管理基準などをそのまま新制度に引き継ぐことにより、これまでと同様に確かな品質の試薬を供給しています。

従業員の声:安心してお使いいただける「モノ作り」

岡山工場 品質管理課 課長 鈴木 一雄

生産本部 三重工場
鈴木 一雄

お客様に安心してお使いいただける「製品(モノ)」を提供させていただくために、安全管理や環境管理を含めた、品質管理を行うことが重要だと考えています。お客様に安心と満足をご提供できるように製品設計・開発を行い、原材料選定、製造及び検査の各工程においては、品質を安定させる製造工程管理から、正確で精度の良い品質検査を経て、厳しい品質管理項目に適合した製品をお届けすることで、お客様に安心してお使いいただける「製品(モノ)」が提供できると信じて、日々の品質管理に努めています。今後も、更に付加価値の高い「モノ作り」を積極的に進め、お客様に安心してお使いいただけるようにサービスの提供を含め、品質管理の強化に取り組んでいきます。

顧客満足度の向上

顧客満足度調査

お客様の当社に対する評価・ご要望を把握するために、2003年度より毎年、営業担当者の聞き取りによる顧客満足度調査を実施しています。
本調査で得られたお客様の声は社内で検討し、当社ホームページ上での製品規格書の公開(2008年2月開始)など、製品・サービスの改善へつなげています。
今後もお客様の声や評価に真摯に耳を傾け、製品・サービスのさらなる改善に取り組み、顧客満足度の向上を目指していきます。

2017年度 顧客満足度調査結果(概要)
2017年度 顧客満足度調査結果(概要)

お客様とのコミュニケーションの促進

当社の事業においては、急速な技術革新の進展やそれにともなうお客様のニーズの様々な変化に対応して製品開発を推進することが重要であるため、お客様とのコミュニケーションに積極的に取り組んでいます。
日頃のお客様との対話や各学会におけるカタログ展示・ポスターセッションに加え、お客様の事業所などで実施する展示会やセミナー開催を通じ、情報提供やご意見・ご要望の傾聴を行っています。さらに、企業や公共機関による工場見学にも積極的に取り組んでいます。これらの取り組みを通じていただいたお客様の声は各事業部で集約され、製品改良や新製品開発に活かされています。

環境保全や社会に貢献する製品

食品分析技術の向上への貢献

食品分析技術の向上への貢献

近年、残留農薬問題をはじめとした食品に関わる不祥事が多発しており、消費者の「食の安全」に対する関心が高まっています。このような社会状況を背景に、食品衛生法にともなうポジティブリスト制度が2006年5月より施行され、現在、残留農薬を中心とした食品分析が盛んに行われています。
当社では、食品分析に関わる様々な試薬、溶媒、標準品といった製品を整備し、タイムリーな分析とその効率化および分析技術の向上に貢献しています。特に、機器分析を利用した一斉分析法に対応した混合標準液の開発、機器の高感度化および分析の簡便化に応える試薬の高純度化、また、混合された調製液や前処理用のアイテムなどの製品群の充実に注力しています。

グリーンプロダクツの製造で使用されるエッチング液

バックライトにLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を搭載した液晶テレビなど、エコ家電の普及が国内外で始まり、室内照明や自動車のライトなど身の回りの電球までも省エネ効果の高いLEDに取って代わろうとしています。また、パワーデバイスが組み込まれたグリーンプロダクツも、省エネや小型・軽量化などにより私たちの生活環境において重要な役割を果たしています。このLEDやパワーデバイスには多くのメタル電極が使用されており、メタル電極のパターンを加工する際には、エッチングと呼ばれる工程で様々な組合せの化学薬品(エッチング液)が使用されています。当社はお客様ごとに最適なエッチング液を迅速に開発・提供することで生産効率の向上を可能にしています。関東化学はグリーンプロダクツの製造に欠かせない化学薬品を供給することにより低炭素社会の実現に貢献しています。

袋タイプの詰替用容器の開発

袋タイプの詰替用容器の開発

環境にやさしい製品を目指し、臨床検査試薬の容器として、詰め替えて使用する袋タイプの容器を開発し、従来のボトルタイプからの切り替えに取り組んでいます。材質として薄膜多層状ポリエチレンフィルムを用いた袋タイプは、従来のボトルタイプ1本あたりの製造に必要なポリエチレン樹脂量の最大でも12%で製造することができます。
当社では2001年より袋タイプへの切り替えを進めており、ポリエチレンの製造時および廃棄時(燃焼廃棄)に発生する二酸化炭素(CO2)の削減に貢献しています。

左は従来品(ボトルタイプ)、右・下は袋タイプ

「メタロセン触媒」の提供を通した社会への貢献

当社は、永年培ってきた有機合成技術のもと、特殊な製造条件でメタロセン触媒(重合触媒)を製造し、ポリエチレン、ポリプロピレン、エラストマーなどのポリマーメーカーへ供給しています。この触媒を使用した場合、従来の重合触媒と比較して極めて微量でこれらのポリマーが製造できるだけでなく、より透明性・耐衝撃性の高い、べたつきの少ないポリマーが得られるため、ビニル傘やレジ袋、農業用ハウスなどのフィルムや、バンパーなどの自動車部品材料に利用されています。
当社は、メタロセン触媒の供給を通して、省資源化による環境負荷の低減およびポリマーの高性能化・高品質化によるプラスチック産業の発展に貢献しています。

メタロセン化合物の基本構造(左)と各種メタロセン触媒(右)
メタロセン化合物の基本構造(左)と各種メタロセン触媒(右)